「一命」 [映画]
江戸時代初頭、困窮した浪人の「狂言切腹」を描いた時代劇。
原作もオリジナルの「切腹」も知りませんが、この映画は観る者を恐ろしいほど物語に引きずり込みます。
しかし、この映画は娯楽映画ではないので注意が必要です。
暗く重い映像と窒息しそううなほどゆっくりとした間合い。そこで語られる物語は辛く悲しく哀れでやり切れない思い、両者の言い分はどちらも正義であるように思え理不尽な気持ちで胸が締め付けられます。
物語の最後もハッピーエンドなどとは無縁。観終わった後もやり切れない思いが重くのしかかって来ます。
良い映画かと聞かれればイエスですが、正直あまりにも印象が強烈すぎてお腹がいっぱいです。
もし私と同じ症状を発症された方がおられましたら、手遅れにならないうちに「どら平太」や「雨あがる」などの娯楽時代劇を観てすっきりすることをお勧めします。
2012-06-27 22:00
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